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2005年7月19日 (火)

4月の反日暴動と今後の日中関係(中) 05/07/19

 前回は中国に於ける4月の反日暴動の経過と原因について考察し、現状についての疑問を呈したところで終わっていました。

 さて、中国に於いて4月に発生したような反日暴動が再び起こらないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
そのためには原因を潰してゆくことです。
といっても、デモのスローガンに掲げられていた「教科書問題」「常任理事国入り問題」について、仮に彼らの要求を全面的に取り入れても靖国問題、尖閣諸島領有権問題、東シナ海ガス田開発問題それに靖国問題等が残ってます。
では極端な話、中国の主張をすべて認めたとしたらどうでしょうか。
    1.靖国神社とは別に第二次世界大戦で亡くなった方々を慰霊する施設をつくり、政府関係者は今後一切靖国には参拝しない。
勿論所謂A級戦犯はこれを合祀しない。
    2.中国の尖閣諸島の領有を認める。
    3.東シナ海のガス田を含めた国境線は中国の主張どおり大陸棚の先端、沖縄トラフまで認め、日本はガス田の開発を放棄する。
 サアどうだ、ここまでやれば中国国内は中日友好ムードではち切れんばかりになるでしょう、か?
とんでもありません。
中国政府の公式見解は次のようなものでしょう。
「長年我国政府が主張し続けてきた正当な権利を、戦後半世紀以上を経てようやく日本政府が認めたにすぎない。我国は当然の権利を主張し当然の状況に復帰しただけの事である。
我国が日本に感謝するような謂れは全くない。
それどころか、本来不当に占拠されていた我が領土に対し賠償請求するべきところ、今回この権利は放棄する方向で考えている。この寛大な処置に感謝すべきは日本の方である」
まあ4月の総領事館襲撃は日本が悪いと言い張る国ですからこれぐらいの事は言ってくるでしょう。
 その上で「日本による我領土に対する侵略と、人民に対する残虐行為はいずれも消すことの出来ない歴史的事実である。よって今後ともこの事実を次世代を担う子供たちに教えて行くことは我々の責務であり、侵略の記憶を風化させることは決して許されないのである」と言う事で反日教育は決して止まらないでしょうね。
それどころか「日本政府も認めた戦後60年に渡る我領土に対する侵略の歴史」なんてページが尖閣諸島の写真入で教科書に加わるだけでしょう。
 結局中国共産党が一党独裁体制を敷いている限り、日本がどれ程譲歩しても、どれ程粘り強く働きかけても、この状況は変えられないというのが現実でしょう。
(では何故中国政府がここまで反日にこだわり続けるのかという大きな疑問が出てきますが、これについては後日改めて考察して行こうと思います)
 これでは日本は八方ふさがり、打つ手が無く中国でいつの日にか政変が起こるまでただじっと、それこそ粘り強く耐え忍ぶしかないということになってしまいます。

 うーむ、困ったことです、何か状況を打破する方策は無いものでしょうか。
ここでもう一度頭を冷やして状況を整理して見ましょう。
    1.4月の反日暴動の根底には、反日教育がある。
    2.日本がどれ程譲歩しようとも反日教育は止めそうも無い。
    3.民衆の反日感情は内政の問題点から目を反らすのにも都合が良い。
    4.反日活動と中国政府は基本的に利害が一致する。
    5.中国政府は、オリンピックや万博を控え民衆の過激な反日活動は対外的には好ましくないと考えている。
    6.愛国無罪を掲げて反日デモを行う民衆に中国政府はデリケートな対応を強いられる。
    7.中国政府は反日デモや暴動の処理を誤り、怒りの矛先が自分達に向けられることを最も恐れている。
だいたいこんなところでしょうか。

 さて、上から順に眺めて見ましょう。
1.2 まあ事実ですよね、この状況をひっくり返すためにどうしたら良いか今ここで考えているのです。
3 中国の内政問題が解決されれば良いのですが、日本が干渉できる事柄ではないですね、内政干渉になって大騒ぎです。
4 そりゃそうでしょう、じゃ無きゃそもそも反日教育なんてやってませんよね。
5 分かります、対外的に良いイメージ作りが必要な時期ですものね。
6.7 そりゃ怖いでしょう、全国規模の天安門事件なんて中国政府の悪夢でしょう。

 何となく見えてきた感じがしませんか。
1~4は単なる事実だったり、外部からコントロール出来ない事柄ですので除外しても良いでしょう。
使えそうなのは5~7と言うことになりますかね。
まとめると
「中国政府は、対外的イメージに傷が付く活動は認めんぞ。
反日活動は反日だけに目を向けてとけ、間違っても反政府活動なんぞに転化するなよ」
と言う事でしょうか。

これを逆手にとって、
「中国政府にとって、反日教育は対外的イメージを激しく傷つける活動の源だぞ。
反日活動は、いつの間にか反政府暴動になっちまう恐ろしい活動だぞ」
と認識を変えられれば良いと言う事ですね。

そんな起死回生の方法がはたしてあるのでしょうか、最終回である次回に考察して行きます。

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