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2005年8月15日 (月)

終戦記念日に思う 05/08/15

 今日は終戦(敗戦?)記念日と言う事で、月並みではありますが戦争と平和について考察して見たいと思います。
 まず始めに太平洋戦争は、日本がポツダム宣言受諾したことによって終結しましたが、記念日になっている8月15日、つまり1945年(昭和20年)8月15日前後の出来事を確認しておきましょう。

 7月26日 ポツダム宣言発せられる
     (ベルリン郊外のポツダムで行われた対日降伏宣言)
 8月 6日 広島に原爆投下
 8月 9日 長崎に原爆投下、ソ連満州に侵攻
 8月10日 ポツダム宣言受諾を連合国側に伝える
 8月14日 御前会議(天皇臨席の会議)で改めて受諾を決定
 8月15日 玉音放送(天皇自身の肉声による放送)により日本国民と帝国陸海軍に降伏が伝えられる
 9月 2日 降伏文書調印
              (東京湾内に停泊の米戦艦ミズーリー号上)

 8月15日を戦争終結の日と認識している人も多いと思いますが、上記の通り、連合国側に日本の意思を伝えたのが10日、最終決定を下したのは14日、書類上の降伏は9月2日であって15日に戦争が終結したわけではありません。
 まあ15日は直接国民が日本の降伏を知らされた日であること、御盆の最中で自然に戦争の犠牲者を悼む心情になれるため、この日を終戦記念日に設定したものでしょう。

 平和の尊さ戦争の悲惨さについては一年を通じて学校教育や報道等を通して伝えられ続けておりますが、それについて私は常々違和感と疑問を覚え、それがピークになるのがこの終戦記念日前後であるのです。
 その違和感と疑問とは、戦争について語るとき何故残酷さや悲惨さなど主に感情に訴える論調に終始するのだろうか、ということです。なるほど、戦争をを体験したことの無い世代にその悲惨さや愚かさを伝えてゆくことは大切なことです。でもそれだけで戦争を回避し、撲滅することが出来るのでしょうか。
反戦、平和をお題目のように唱えていれば戦争が無くなり平和な社会がやって来るのでしようか。

 例を挙げて考えて見ましょう。
現在日本人の四人に一人は癌で亡くなると聞いております。
生きている人間であれば誰もが恐れる病気、誰もが回避したいと思う病気です(戦争と同じですね)。
 癌に関する恐ろしさ、回避する情報が載っている記事や、番組は皆熱心に見ることでしょう。
早期発見の重要さ、転移の恐ろしさ、日常生活の中でも癌に罹病するリスクを出来るだけ下げられればと努力もします。
でもそれだけで癌にならずに済むのでしょうか、撲滅できるのでしょうか。違いますよね、我々がいくら癌の恐ろしさ悲惨さを知って回避しようとしても無くなるものではありません。
 癌のメカニズムを解明分析し、対抗手段を探し出し臨床試験を繰り返す研究者達のたゆまぬ努力によって癌を征圧し撲滅することも可能になる訳ですよね。実際早期発見できれば大抵の癌は死病ではないと言えるレベルまで研究は進んでいると聞いております。

 翻って戦争に対する我々の対応はどうでしよう。
戦争の悲惨さ、愚かさについては熱心に啓蒙されております。
では戦争はどのように起こるのか、起こった場合どのような手段が用いられ、どのように推移して行くのか、そしてどのように終わるものなのか、戦争はどのように分類出来る物なのか、あるいは分類など不可能なのか、戦争を回避するための処方箋はどのようなものがあるのか、逆にどうなれば必然的に戦争が起こるのか、身近な子供に質問されてあなたは明確に答えられるでしょうか。少なくとも子供の質問に対して自分の考えを明確に述べられるでしょうか。
 戦後半世紀以上かかって後世に伝えることが出来るのは、戦争の悲惨さと愚かさだけでしたでは、あまりにも情けないのではないでしょうか。

 戦争と平和を語る上で、我々日本人に決定的に欠けているものは、戦争そのものの本質についてもっと研究し理解することだと思うのです。たとえそれがグロテスクでも目を背けたくなるものでも戦争のはらわたを掴み出して真摯に学ばねばならないと思うのです。
  癌撲滅のために日夜努力する研究者達のように。

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