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2005年12月 8日 (木)

地球温暖化対策に思う(2) 05/11/08

 同様のテーマで記事を書くのはこれで三回目であり、いささかうんざりしているのだが「京都議定書」関連で動きがあるたびにマスコミが無批判に人為的な二酸化炭素増加の脅威を煽り立てる記事を書きたてるため、無視して通り過ぎることが出来ないのが実情だ。

 この夏、温暖化の脅威を実感した人は多いのではないか。米国を襲った大型ハリケーンが大被害をもたらしたからだ。
 こうした異変が長期的な温暖化によるものかどうかはわからない。ただ、温暖化が進むと増える現象だと予測される。それを避けるには、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出を食い止めなくてはならない……
(ネット版毎日新聞 2005年12月7日 0時10分)

 上記は毎日新聞の社説の冒頭部分であるが、この数行の記事の中に確度の高い予測と、アカデミックの世界で定説にすらなっていない一学説とがごちゃ混ぜにされており、読者に誤った認識を植え付けかねない記事となっている言えよう。
 まず、詳しいメカニズムは専門の書籍等に譲るとして、暖かい海水から蒸発した大量の水蒸気の供給によってハリケーンや台風が発達すると考えられているので、温暖化が進むと大型ハリケーンが発生しやすくなると言うのは事実と言えよう。
 また、数千年~数万年規模の地球の気象変動を眺めれば、現在が間氷期の初期に当たっているらしいことから、今後更に温暖化が進むであろうことも予測できる。
 ここまでは良い、大型ハリケーンの脅威も含め尤もな内容だ。
しかし、この後であたかも人類が温室効果ガスの排出を止めれば万年規模の地球の気象を変えられるかのように記事は一気に飛躍する。
 以前も同じ内容の記事を書いたので気が引けるのだが、重要なことなので繰り返そう。地球温暖化に最も影響を及ぼしているのは、二酸化炭素でもなければメタンやフロンでも無い、水蒸気なのである。水蒸気による温室効果が全体の8~9割、二酸化炭素の影響は、火山噴火、動植物の呼吸等を含めても1割にも満たない3%程度、人間の排出している量はさらにその何分の一かの量にしか過ぎない。因みに人類の排出している水蒸気量は自然界起源のものに比して無視出来る程度の量であると言うことだ。

 注)環境省を始めとする多くの資料では、水蒸気や自然起源の温室効果ガスのデータが完全に抜け落ちている。

 ぶっちゃけた話、今この瞬間全人類が絶滅し、人類起源の温暖化ガスの排出量が完全にゼロになったとしても、地球温暖化が停止するようなレベルの話ではないということである。
 人間の努力によって温暖化を押し止める事が出来るなど、おこがましいと言うか、傲慢というか、思い上がりも甚だしいと言えよう。

 温暖化対策に多額の資金、税金を使うのであれば、温暖化は止め様の無い自然現象と認識し、それに対する対応や対策に使うべきであろう。

最後に当ブログで扱った関連記事と、地球温暖化を考えるに際して是非一読をお勧めしたいサイトを紹介しておきます。

当ブログ
地球温暖化対策に思う 05/09/07
地球温暖化報道に思う 05/09/24

近藤邦明氏の『環境問題』を考える
http://env01.cool.ne.jp/index02.htm

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